子どもからのシグナルを受け止め

小さな芽のうちに解決

 

いつ身近なわが子の気持ちは、

親の自分がよくわかっていると思いがちです。 

今回は、言葉の足りない子どもからのちょっとした変化

“シグナル”をキャッチできるようになったママの体験です。

 

三宮 裕美さん(仮名)

長女:まひろ(仮名)、次女:ひなた(仮名)

 



 

「幼稚園行きたくない。」 

 

次女のひなたは、年少から幼稚園に入り、もうすぐ一年が過ぎるという冬休みの後のことです。

 

それまで楽しく通っていたのに、突然、「幼稚園に行きたくない。」と言い出したのです。ひなたが私から離れないので、先生に許可をいただき、私も自分のお弁当持参で幼稚園に通うことにしました。

 

園では、私が先生や送り迎えのママたちと会話しつつ「どうしてなんだろう。」と自問する日々が続きました。

 

そうしていくうちにひなたのほうは、かたくなな心が少しずつほぐれ、先生や友だちとの距離を取り戻していくのが感じ取れました。数週間かかって、結局、ひなたはまた元気に行けるようになりました。

 

その後、幼稚園の連絡帳をよく読み返してみると、登園拒否の直前にひなたからシグナルがあったことに気づいたのです。

 

お友だちに「きらい。」と言われて気にしていたこと。めずらしくトイレを失敗してしまったこと。微熱が出るなど、体調の悪い日が続いていたこと。みんな、そのころ重なっていました。

 

そして、どのことも、私は特に気にかけていなかったのです。

 

ひなたは、感性が豊かで感情をストレートに出すタイプです。

 

「わかりやすいひなたの SOS に気づかなかったのは、私の関心が足りなかったからだ。」と反省しました。

 

お姉ちゃんも登校拒否!?

 

ところが、それから半年ほどたったころ、今度は小学二年生の姉のまひろが「学校に行きたくない。」と言い出したのです。

 

驚いて話を聞いてみると、「男の子にあだなで呼ばれて嫌なの。」と泣きながら言うのです。それを聞いて、またびっくりしました。

 

あだなの話は前から何度もまひろが私に話していたことだったからです。私は、「男の子ってそうやってからかうものよ。」と、まひろからの訴えを軽く流していたのです。

 

(また失敗しちゃった。まひろは、学校に行きたくないほど嫌だったんだ。)

 

 

わかっているような気でいたけど… 

 

私は、おっとりしていてちょっと鈍感なところがあり、子どもの言葉や行いに対しても軽く考えてしまう傾向があるようです。

 

「親が本当にわかろうとしないと、子どもの気持ちってわからないものなんだ。ふだんわかっているような気でいたけど、そうじゃなかった。」

 

幸いひなたのこともあったので、すぐに担任の先生に相談し、大きなことにならずに解決できました。

 

でも、反省しきりです。大切なのは、子どもが気持ちを伝えてくれたとき、すぐに判断をするのではなく、まず気持ちのままを受けとめることなんですね。

 

 

ちょっとしたシグナルにも 

 

子どもをよく観察していると、疲れているときは、様子が違うことがわかります。いつもより甘えてきたり、何かあったときはふだんよりおしゃべりになったり、逆にムスッとしていたりするのです。

 

今では、そんな様子が見えると、よく話を聞いてあげて、スキンシップを多くしています。早めに小さなシグナルをキャッチしていれば、少しの努力で子どもの気持ちが安定していくのがわかります。

 

幸福の科学で学んでいると、問題が起きたときに、まず自分の言動を振り返ることができます。いたずらに自分を責めることなく前向きに対処し、素直に自分自身を見つめることができたのも、大川隆法先生の教えを学んでいたからです。

 

子育てを通して私自身も成長させていただいている毎日です。