1200グラムで生まれたわが子が教えてくれたこと

 

未熟児で生まれた息子を育てる母。

心配で過保護になるうち、何でも「ママやって。」と

頼る子になってしまった!

 

 村瀬園子さん(仮名)(山口県)・博也くん(仮名・8才)



 

1200グラ

一人息子の博也は、妊娠7カ月の早産で生まれてきました。体重1,200グラムの未熟児でした。出生時は、胃腸がまだ完全には出来あがっていなくてミルクが自分で飲めませんでした。チューブ状のスポイトを胃まで通し、看護師さんがミルクを与えてくれるのですが、その量は、わずか1、2cc程度です。

出産から三日後、私は初めて博也に会いました。看護師さんに「身体をさすってあげてください」と言われましたが、身体にチューブがつけられていて、手も足も折れてしまいそうなほど細く、どこをさわっていいか分かりません。未熟児用のオムツがとても大きく見えました。

 

(どうか無事に育ってほしい)

 

祈るような気持ちでいました。やがて三カ月が経つと、博也は2,300グラムになり、ようやく退院することができました。

 

 

心配のタネは尽きない

 未熟児で生まれたため、人より少し成長が遅い博也。離乳食を食べ始めたのは10カ月を過ぎてからでした。1歳4カ月になってやっと歩き始め、主人がお散歩に連れて行ってくれることもありました。でも、少しでも帰りが遅いと「どこかでケガでもしたんじゃないかしら」と心配になってしまいます。

 

 公園で、博也がすべり台をする時は、落ちたら大変なので私も一緒についてすべってあげました。また風邪を引かせないように、人より一枚多く洋服を着せました。

 

 この頃から、博也は人見知りが激しくなっていきました。知らない人から話しかけられると、私の後ろに隠れたり、ひどい時は泣き出して、お友だちのところに連れて行っても、なかなか自分から遊ぼうとしません。

 

 次から次へと気がかりなことが増えていき、心配のタネは尽きません。

 

さらに博也が幼稚園年中の時に、主人が転職して自営業を始めたため、私は家事と育児の他に主人の仕事の手伝いもすることになりました。忙しさと新たな仕事への不安、博也の心配で、心休まる暇もない毎日。気持ちに余裕がなくなり、イライラすることが多くなりました。

 

 ちょうどその頃、友人に誘われて幸福の科学の支部に行くようになっていた私は、ある時、支部の公案研修を受けました。与えられた条文に心を鎮めてついてじっくりと考えていくうちに、日頃の焦りや心配が薄れていくのを感じました。

 気持ちがふっと軽くなりました。

 

 (こんなふうに心静かにする時間が、私には必要なのかもしれない……)

 

 そう気づいてからは、どんなに忙しくても、一日の中で仏法真理の書籍を読んだり、お祈りをしたりする時間を取るようにしていきました。

 

 

えてきた自分の姿

 しばらく経ったある日、幸福の科学の家庭御本尊の前で過去を振り返っていると、私と博也の姿が浮かんできました。公園で一人で遊ばせようとしたとき、嫌がって「ママ、一緒に来て」と言っていました。

 

 (博也を心配するあまり、かまいすぎていたのかもしれない。私がいつも付きっ切りだったから、博也は親が手を貸すことをあたり前だと思ってしまったのかも……)

 

 このままではいけないと思った私は、それから「手を出しすぎない」努力を始めました。

 人からお菓子をもらっても、恥ずかしがって「ありがとう」と言わない博也。

 

「ありがとうは?」と聞いても、

 

「ママが言って」と言います。

 

 

  (人見知りだから、仕方ないか……)

 

 今までの私はそう代わりに言っていました。でも、(博也だって、自分でできると信じよう思いおし博也「ありがとう言ってみようよ」と促すようにしました。

 

 

の子はそんなに弱くない

 博也を信何でも博也自身にやらせるようにすると苦手だったあいさつもだんだんと自分からするように変わっていきましたそし、私の心にも変化が起きてきました。

 

  (この子はそんなに弱い子じゃない。

それに信仰で仏とつながっているんだから、

むやみに心配する必要はない)

 

と博也を信じられるようになっていったのです。

すると、あんなに心から離れなかった心が不思議と消えていきました。

 

  私が博也から目を離しても「大丈夫だ」と思えるようになると、博也はどんどん一人で外に遊びに行くようになりました。昨年、2年生の通知表には、「人の気持ちが分かる子なので、友だちがたくさんいます」と書かれていました。人見知りで人の輪の中に入っていけなかったころの博也を思うと、その成長はうれしい驚きです。

 

 子どもは親に守られているだけではなく、自分でいろいろ経験して成長していこうとするんですね。小さく生まれた博也だけど、その体には、大きく伸びていく強い生命力と、魂の力が秘められていることを学びました。その力を信じて、これからも息子の成長を見守っていこうと思いま